近年だと、ニュースなどで早期退職を募っている企業が紹介されているのを見かけます。このように企業側が早期退職制度を導入し始めたということもあり、早期退職する方の割合は、増加しているといわれています。今回は、そんな早期退職して起業を目指している方のために、メリットや注意点などを中心に詳しく紹介していきたいと思います。
早期退職後の起業メリット
まず、早期退職後に起業するメリットについて、解説していきたいと思います。現在、会社員づとめをしていて、将来起業したいと考えている方は、ぜひ今後の参考にしてもらえたら、幸いです。
身体が動くうちにチャレンジできる
早期退職だと、年齢が若いうちから起業できるため、身体が動く時に新しいことにチャレンジできます。年齢を重ねることにつれて、身体が動かなくなると、新しいことをするのも億劫に感じることがあります。
実際に若いうちに早期退職して、起業を目指す方が増えている傾向にあるので、特に今までとは全く別の業種で起業を考えている方は、なるべく早いスタートを切ることが重要となってくるでしょう。
未経験でもスタートしやすい
今までは、定年近くで退職しても失敗するリスクが大きいと考えられていたので、起業を躊躇する方が多いという印象でした。ですが、近年だとフランチャイズビジネスなど未経験でも起業しやすい環境になってきました。フランチャイズに加盟すれば、本部の経営ノウハウやサポートを受けられるので、成功しやすいというメリットがあります。
このようなフランチャイズビジネスの発展も、ここ数年で早期退職による独立が増えている要因の1つといえるでしょう。
増えた退職金を資金にできる
早期退職制度を利用すると、通常の退職金よりも増額されるのが一般的となっています。開業する際には、資金が必要となってくるので、早期退職により増額した退職金を利用できれば、融資の額を減らせるため、経営リスクを抑えられるというメリットもあり、非常におすすめとなります。
起業時に注意すべきポイント
こちらでは、起業時に注意すべきポイントについて、詳しく解説していきます。起業する際には、必ず下記で説明していることに注意しながら、計画を進めていきましょう。
起業するための資金は確保できるか
起業する際には、ある程度の開業資金が必要です。なので、資金を十分に確保できるかというのは、非常に重要となっていきます。注意しなければならないのは、開業資金の金額の計画を立てたにもかかわらず、実際にはもっと資金が必要だった場合は、さまざまな金融機関に融資をお願いしたり、最悪の場合、起業を断念しなければならなくなってしまうかもしれません。
そうならないためにも、十分な資金をあらかじめ用意しておきましょう。
ビジョンが明確になっているか
起業する際には、自分の将来のビジョンが明確になっているかも重要です。現在、働いている会社が嫌という理由だけで、何となく起業したとなると、失敗してしまう可能性が高いので注意しましょう。起業する際には、明確なビジョンを持って、事業を必ず成功させるという強い意志が必要となります。
計画に不備はないか
起業には、事業計画の作成が必須となります。なぜなら、こちらの事業計画を基にした事業計画書がないと金融機関に融資を申し込むことができないからです。さらに、こちらの事業計画書に不備があると融資を受けられないので、事業計画書の作成のためには、綿密な事業計画を立てる必要があることを覚えておきましょう。
賢明なキャリア転換のためのアドバイス
最後に、キャリア転換が上手くいくためのアドバイスを紹介していきます。下記で、いくつかポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
計画を立ててから退職する
起業を成功させるための1番の秘訣は、綿密な計画を立てることです。そのために、起業までの計画をしっかり立てて、目標をきちんと見定めてから、退職しましょう。会社員として働きながらでも、資金計画や自分で起業したいジャンルなどを検討することができるので、そちらもはっきりさせたうえで、事業計画書を作成することが重要です。
また、作成の際には、専門家にアドバイスを受けるのも大事なポイントとなっています。
健康に気をつける
起業するには、さまざまな計画や準備をしなければならないため、精神的にも体力的にも疲労することでしょう。ましてや40代や50代での起業となると、若い時と比べて、体力の低下が否めないはずです。なので、なるべく体調を崩さないように規則正しい健康的な生活を心がけましょう。
家族の理解を得る
自分だけでなく、家族を養っていかなければならない方は、家族の理解と協力を得ることは必須です。安心して事業に集中できるよう、事前に理解や協力を仰いでおきましょう。
まとめ
今回は、早期退職後に起業するメリットや注意点などを中心に解説していきました。起業した方の年代を調べてみると、40代や30代が多いという結果になっていました。しかし起業には、定年退職は存在しないため、年齢はそれほど関係ないと私は考えています。起業したいと感じた時が動き出すタイミングだと思うので、起業を考えている方は、ぜひ今回の記事を参考にしてもらえたら、幸いです。