フランチャイズ開業時に利用できる補助金はある?

公開日:2023/11/30

フランチャイズの開業時に利用できる補助金・助成金は複数あります。目的や申請条件にマッチした制度を選び、効果的に活用することで事業の拡大につなげられます。そこで本記事では、フランチャイズ開業時に利用できる補助金・助成金について解説していきます。返済不要で、数十万円以上の援助を受けられるので活用してみてください。

フランチャイズ開業でもらえる助成金や補助金とは?

助成金・補助金の利用で、事業の拡大や新設備の導入などが可能になります。5種類の助成金・補助金について解説していきます。

事業再構築補助金

事業再構築補助金は、新規事業の立ち上げや、新製品の開発・導入するための補助金です。1社あたり最大1億円の補助を受けられるのでフランチャイズを開業するうえで大きな支えになるでしょう。この補助金は企業や小規模事業者など中小企業が対象です。

申請要件としては、売り上げが減少していることや、事業再構築に該当する取り組みなどがあげられます。ほかの補助金よりも申請要件が複雑なため、専門機関でアドバイスを受けたうえで検討するといいでしょう。申請方法は電子申請のみとなっているので、窓口や郵送での手続きはできません。

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金は、従業員が5人以下の個人事業主などを対象にした制度です。幅広い経費が対象となりますが、補助金の上限額が50万円と低いのが特徴です。ただし、条件によっては上限額が100万円や200万円になることもあります。事業の拡大や生産性アップを目指しているのであれば有効な補助金となるでしょう。

IT導入補助金

IT導入補助金は、情報システムの導入やIT機器の購入などで適用される制度です。フランチャイズ事業におけるIT活用は幅広く、オンライン注文システムの導入やwebサイトの構築などがあげられます。ITツールを使うことで作業効率が向上し、人手不足解消にもつながります。補助金は最大450万円受け取れるので、ビジネスの展開に大きく貢献してくれるでしょう。

両立支援等助成金

仕事と家庭を両立できるよう支援してくれる助成金制度です。出生時両立支援コース、育児休業等支援コース、介護離職防止支援コースなどがあります。20~75万円が受け取れるので、職場体制をととのえるための環境づくりに活かしてください。

地域雇用開発助成金

地域雇用開発助成金は、人口減少が著しい地域を対象に雇用を促進する制度です。3名以上雇用することで、48~760万円を受け取れます。人件費がネックとなり雇用できない事業者も多いのでメリットになるでしょう。条件に該当すれば、1年に最大3回まで助成金が支給されます。

助成金や補助金を受け取るメリット

助成金・補助金を受け取るメリットを3つご紹介していきます。

返済不要で資金調達できる

補助金・助成金は、返済不要で受け取れる点が大きな魅力です。お金を借りるのではなく、提供してもらえるので返済する必要がありません。

資金が足りない場合、一般的には銀行から融資を受けることになるので返済義務が生じます。返済期間中は、利息も発生するので資金繰りが大変になるでしょう。ですが、補助金・助成金には返済がないため事業者にとって大きな援助になります。

設備投資などの出費をカバーできる

設備投資などの出費をカバーできるのもメリットです。補助金・助成金を利用すれば、設備導入や人材育成にかかる費用を補填できます。事業を始めたばかりで出費がかさんでいるときや、売り上げが伸びず苦しいときでも社内体制をととのえるための資金になります。補助金・助成金のおかげで事業の生産性があがり改善するケースは多いです。

事業価値があがる

補助金・助成金の申請が通れば事業価値があがります。申請後は、書類審査や面接審査が行われ、補助金・助成金が受け取れるだけの価値があるのか評価されます。申請が通ることで、第三者から認められた証明にもなるので信頼性が高まります。

助成金や補助金を受け取る流れ

補助金・助成金を受け取るまでの流れを説明していきます。

申請手続きをする

まずは、補助金・助成金の申請手続きをします。種類や申請期限、仕組みなどさまざまなので、事業にマッチした制度を選んでください。必要書類は登記簿謄本、創業助成事業申請書、事業計画書などです。書類の取得までに時間がかかるものや、自分で作成するものもあるので余裕を持って準備しましょう。募集要項をしっかり読み込み不備がないようにしてください。

選定結果通知を受け取る

申請後は事務局が書類の確認や、採択する事業者を決定する期間に入ります。申請してから約1~2か月はかかるでしょう。審査が終わると選定結果通知が届くので、交付申請手続きをしてください。

事業を実施する

交付決定された内容通りに補助事業を実施します。対象期間中の領収書や請求書、実績報告書は提出が求められるので保管しておきましょう。また事業内容を変更する場合は、事前に事務局の承認が必要です。

審査

事業実施後、報告を終えたら審査に入ります。このときに実績報告書や請求書などを提出します。

補助金を受け取る

事務局が問題なく事業が実施されたことを確認したら、補助金・助成金の金額が確定します。交付は口座振り込みになります。

まとめ

本記事では、フランチャイズ開業時に活用できる補助金・助成金について解説してきました。補助金・助成金は、新規事業の立ち上げやITツールを購入する際に役立ちます。

資金繰りする際は、銀行で融資を受けることが一般的ですが、制度を利用すれば返済不要でお金を受け取れます。資金をもとでに新たなビジネスチャンスが生まれ、事業拡大につながることも珍しくありません。まずは、事業に合った補助金・助成金を調べ申請手続きすることから始めてください。

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