フランチャイズの「ロイヤリティ」とは?意味や仕組みを解説!

公開日:2023/11/30

フランチャイズビジネスを理解するうえで「ロイヤリティ」の意味や仕組みの知識は必要不可欠です。ロイヤリティは収益性に大きな影響与える要素であり、経営に及ぼす影響が極めて大きい要素だからです。本記事ではロイヤリティの意味や影響すること、支払や受け取りといったロイヤリティの基本知識についてわかりやすく解説します。

ロイヤリティとは?

ロイヤリティは英語の「royalty」の日本語表記です。特許や商標など権利を使いたい人が、権利の保有者に支払う対価を意味します。

最もわかりやすいのはキャラクターの使用料ではないでしょうか。キャラクターを利用したいのであれば、利用料を支払う必要があります。音楽を使いたければ、音楽の著作権者に利用料を支払わなければなりません。こうした利用料を「ロイヤリティ」というのです。

フランチャイズ経営においてもロイヤリティという用語が登場します。内容を理解するにはフランチャイズに関する理解が必要ですので、先に解説します。

フランチャイズとは、フランチャイズの本社(本部)が持つ商品やサービスの内容・ノウハウの提供を受けたフランチャイジー(加盟店)が行うビジネスのことです。外食チェーンなどで多く見られる運営形式です。

加盟店は本部からさまざまな経営ノウハウの提供を受けるため、一から事業を立ち上げる必要がありません。既に確立された事業を運営するスタイルですので、失敗せずに事業を運営しやすくなるでしょう。

ロイヤリティを払ってフランチャイズに加盟することには大きなメリットがあります。それは、既にノウハウがパッケージングされているため、未経験者でもチャレンジしやすいということです。その代わり、加盟店は本部に権利の使用料を支払わなければなりません。これがフランチャイズ経営のロイヤリティです。

ロイヤリティの割合は業態や事業主でかなり異なりますので一律にどのくらいというのはいえません。フランチャイズのロイヤリティには3つの種類があります。定額方式・売上歩合方式・粗利分配方式の3つです。詳しい内容は後ほど解説します。

似た言葉にロイヤルティ(loyalty)があります。こちらは特定のブランドに対する顧客・消費者の信頼感をあらわす言葉です。自動車、食品、楽器などさまざまなものがロイヤルティの対象となります。

ロイヤリティがあることでフランチャイズへ影響すること

ロイヤリティはフランチャイズ経営において重要な要素です。本部にとって、ロイヤリティは主要な収入源です。本部の収入は加盟店のロイヤリティ収入に支えられていますので、加盟店が多くなればなるほど本部の収入が増えます。本部は得た収入を使い、宣伝広告活動やシステム・新商品の開発など加盟店をバックアップする活動を行います。

一方、加盟店からすれば経営を圧迫する要因となります。大まかな目安としては飲食店やマッサージ店で3〜10%、学習塾で10〜30%、コンビニで30〜60%と言われています。人件費の割合が高い飲食店、マッサージ店、学習塾などのロイヤリティが低めに設定されていますが、本部の活動範囲が広いコンビニは高く設定されています。

ロイヤリティの割合が高くなればなるほど経営の自由度がなくなります。それと同時に、経営者である加盟店主の収入減少にもつながります。加盟店主は独立した事業主であって労働者ではありません。店舗からの収入が減少は、加盟店主の減益に直結します。

ロイヤリティが経営や生活の重荷になってしまうこともあるため、あまりに高いロイヤリティは加盟店のやる気をそいでしまいかねません。

ロイヤリティ料の支払いと受け取りについて

先ほども少し取り上げましたが、加盟店が本部に支払うロイヤリティの支払方法は定額方式、売上歩合方式、粗利分配方式の3タイプに区分されます。

定額方式は毎月決まった金額を本部に納める方式で、売上が大きいときに有利になります。しかし、売上が少ないときでも必ず一定額を本部に納めなければならないため、経営状態を悪化させてしまう可能性があります。

売上歩合方式は、売上額に一定の割合をかけて計算され、それに応じて本部への納入金が決まります。あくまでも売り上げに比例するため、定額方式よりも業績不振時のダメージを抑えられます。

粗利分配方式は、売上高から売る揚げ原価を差し引いた残りを本部と加盟店で分け合う方式です。売上歩合方式よりも加盟店の利益が小さくなる代わりに、業績不振時の負担が低くなります。

フランチャイズによってはロイヤリティフリーを採用していることがあります。しかし、あまりにロイヤリティが低いと、十分な支援が得られるか心配になります。本部からの支援とロイヤリティのバランスが取れているかの判断が必要です。このようにロイヤリティはフランチャイズごとで異なりますので、加盟する前にしっかり確認しておくことが大事です。

まとめ

今回はフランチャイズと切っても切り離せないロイヤリティの意味や仕組みについて解説しました。フランチャイズに加盟すると、既に蓄積されたノウハウがパッケージをそのまま活用できるため、一からスタートするよりもはるかに有利です。そのかわり、決して少なくない金額をりいやりてぃとして本部に納めなければなりません。本部が提供するサービスがロイヤリティの金額に見合ったものであるか、慎重に判断するべきでしょう。

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